『ジュディ・モード、探偵になる！ (ジュディ・モードと仲間たち９』 メーガンマクドナルド,／ピーターレイノルズ

ジュディ・モード、探偵になる! (ジュディ・モードとなかまたち)

『少女探偵ナンシー・ドルー』に憧れるジュディ・モード、探偵グッズをリュックに詰めて今回は探偵モードなのだ。
格好だけではない。あれよあれよというまに、「キャンディ事件」と「なくなっためがね事件」を解決（？）してしまうのだから。
ある日、ジュディたちの学校にお客様がやってきた。コップ巡査と相棒の警察犬見習いチップくん。チップくんはその実力を披露して、みんなを魅了するのだが……
翌日、チップくん、行方不明になってしまうのだ。
チップくんは誘拐されたのではないか、と考えたジュディ、オモディクラブの仲間たちに呼びかけて、クラブテントで、ジュディ・モード探偵事務所を立ち上げる。
さあ。聞きこみ開始！

あいかわらず、ちょっと横暴で要領のいいお姉ちゃんジュディと、やりこめられるままになっていない弟スティンクとの、丁々発止のやりとりに、くすくす笑ってしまう。
犯人を捜して、町中を走り回るジュディと仲間たち。あちこちで手がかりをひろいあつめる。
リュックいっぱいの探偵グッズも重宝している。口紅でバスの窓に「SOS」を書いたり、ヘアピンで弟の貯金箱の鍵を開けたり……(でも、これチップ君探しにほんとに関係ある？）

いろいろなことに次々夢中になってしまって、人の迷惑顧みず、とことんやりたいことをやり倒してみせてくれるジュディが頼もしい。
チップくんはみつかるのかな？　

ところで、訳者あとがきによれば、姉妹編としてスティンクを主人公にしたシリーズがあるのだそうだ。
そのシリーズの登場人物が、今回は、越境して、ジュディの物語にも登場している。
スティンクシリーズ、気になるなあ。