今月の読書(2014年)
2014年12月の読書メーター読んだ本の数:11冊読んだページ数:3237ページ低地 (Shinchosha CREST BOOKS)の感想鬱鬱としたやりきれなさを振りまきつつ、必死にのたうち回る人びとが、たまらなく愛おしい。一点から離れ、戻り、また離れ・・・そして、その一点…
2014年11月の読書メーター読んだ本の数:10冊読んだページ数:2422ページナイス数:233ナイスフラッシュ―或る伝記の感想最初はさっぱり見えなかったものが、闇に目が慣れるにしたがって、ぼんやりと輪郭が見えてくるような感じの伝記。何しろ、犬の目を通し…
2014年10月の読書メーター読んだ本の数:12冊読んだページ数:2942ページカモのきょうだいクリとゴマの感想ハイライトはカモの兄弟を自然に返した後かな。人が野生動物に関わる、ということの責任の重さが響いてくるのだ。かわいいね、いい経験したね、では…
2014年9月の読書メーター読んだ本の数:12冊読んだページ数:3737ページエルサレムの秋 (Modern&Classic)の感想物語の隙間に吹いてくるのは熱を帯びた砂漠の風か。人に重たい眠りをもたらし、ひっきりなしの夢を見させ、孤独に追いやっていくような、風。不…
2014年8月の読書メーター読んだ本の数:14冊読んだページ数:4141ページもっとにぎやかな外国語の世界 (白水Uブックス)の感想さまざまな外国語と、わかる・使うを除外して出会った。(そして出会い直した。)その言葉を話す国の話、日本語の話。そして、消え…
2014年7月の読書メーター読んだ本の数:12冊読んだページ数:3688ページウォーターシップ・ダウンのウサギたち〈下〉 (ファンタジー・クラシックス)の感想下巻はさらにヒートアップ。目を離せない。ところどころに挿入されるうさぎの英雄伝説もおもしろい。…
2014年6月の読書メーター読んだ本の数:17冊読んだページ数:3490ページパパのカノジョは (海外秀作絵本シリーズ)の感想カノジョのカッコよさは、自分を大切にして堂々としていること。自分自身を大切にして、同じくらい人を大切にしていること。なんて素敵…
2014年5月の読書メーター読んだ本の数:8冊読んだページ数:1943ページ考える人 2014年 05月号 [雑誌]の感想ウルフ・スタルク「本を読むとは、自分自身を読むこと」 角野栄子「子供の文学は一人一人の心に不思議の種をそっと置いていくもの」 松浦寿輝「この…
2014年4月の読書メーター読んだ本の数:10冊読んだページ数:2123ページ彼の個人的な運命 (創元推理文庫)の感想「同時に知的な行為と勇敢な行為をして、おまけに女の子を手に入れるなんてことは不可能なのだよ」「それではもはや英雄物語じゃなく三文芝居に…
2014年3月の読書メーター読んだ本の数:10冊読んだページ数:2550ページあひるの手紙 (おはなしみーつけた! シリーズ)の感想手紙の中には、沢山の気持ちが詰まっている。たった三文字であっても。「にぎやかにわらっているみたい」に始まった手紙は、送る側…
二月は一冊だけだったよ^^ 2014年2月の読書メーター読んだ本の数:1冊読んだページ数:253ページ雪の練習生の感想檻に入れられ、その運命を人間の手にゆだねられた北極熊だけれど、彼らは夢の中で自由で誇り高く優雅。人との豊かな心の通い合いの美しいこ…
2014年1月の読書メーター読んだ本の数:8冊読んだページ数:1359ページルリユール (一般書)の感想傷み、ぼろぼろになってしまった本を修復したい。本当は、本ではなくて自分自身を修復したいのかもしれない。そういう人々の心にクラウディアさんはそっと魔法…