今月の読書(2011年)
12月の読書メーター読んだ本の数:16冊読んだページ数:4511ページナイス数:173ナイス遺体―震災、津波の果てに死者何万人、と数にしてしまえば、見えなくなりそうだけれど、『遺体』はどんなに姿が変わっても、一人ひとりが尊い人である、ということを思い…
11月の読書メーター読んだ本の数:20冊読んだページ数:4751ページ帰命寺横丁の夏一途に信じ突き進む10歳の少年と、信じつつためらうことで深みをみせてくれる80歳の老人。どちら素敵だった。大人になるに従ってすっきりと片付かないものが増えていく。その…
10月の読書メーター読んだ本の数:19冊読んだページ数:4223ページナイス数:146ナイスふしぎな家の番人たち「見かけどおりのものは、ひとつもなかったし、なにもかも、見た目以上のなにかになった」ことをちゃんと感じられる人にだけ開かれた世界がここにあ…
9月の読書メーター読んだ本の数:19冊読んだページ数:4732ページナイス数:169ナイスわたしが情報について語るなら (未来のおとなへ語る)最後にたどりついた「ほんとうにたいせつな情報とは?」に、なんだか勇気がでてきます。自分でも気がつかないでいたけ…
8月の読書メーター読んだ本の数:16冊読んだページ数:3827ページナイス数:198ナイスマビヨン通りの店作者の人生のうちにすれ違った人のことが書かれています。名や功に惑わず、自分らしい人生を歩みぬいた人たち。ぽつりぽつりと語られる一言一言は、ユー…
7月の読書メーター読んだ本の数:12冊読んだページ数:2943ページナイス数:191ナイス虫とけものと家族たち (集英社文庫)家族、隣人たち、ともに暮らす動物たち、鳥たち、虫たち・・・みんなまとめて大きなファミリーのようで、おおらかな喜びが湧き上がって…
6月の読書メーター読んだ本の数:12冊読んだページ数:2936ページムーミン谷の彗星 (ムーミン童話全集 1)地球が真っ黒になって、海がひあがって、地球が亡くなってしまいそうな時に、大切なものは・・・たぶん今も大切なものなのです。最後の日に大切に思え…
5月の読書メーター読んだ本の数:21冊読んだページ数:5979ページオスカー・ワオの短く凄まじい人生 (新潮クレスト・ブックス)不幸さえ笑い話にしかならないような彼に、大勝利を感じるのはなぜかな。彼の身内の女たち(つわもの達)でさえ成し遂げなかった…
4月の読書メーター読んだ本の数:18冊読んだページ数:5049ページプラテーロとわたし (岩波文庫)手許に持っている伊藤武好・百合子訳(理論社)が大好きなので、長南実訳(岩波)どうかな、と思いながら手にとったのですが、美しくて、こちらも大好きになり…
3月の読書メーター読んだ本の数:6冊読んだページ数:1636ページラウィーニア起こるべきことを運命として受け入れ、ただ一人「生き続ける」ことはどんなに気が遠くなるほどの忍耐力と意志の強さが必要だろう。束の間の平和の風景はあまりに美しくて、全篇の…
2月の読書メーター読んだ本の数:15冊読んだページ数:4026ページインディアンのティーチングストーリー 古井戸に落ちたロバ最後のページの美しいこと。ふりかえらない・・・それでいいのだと思います。それを爽やかに見送れるじいさまにわたしはなりたい。…
1月の読書メーター読んだ本の数:16冊読んだページ数:4775ページピスタチオ「生」と「死」までも、垣根を取り外して、混ぜ合おうとしているのでしょうか。「棚」は、物語の中でそれを鳥の姿で昇華しています。でも、それはわたしには寂しくてしょうがない。…