今月の読書(2018年)

12月の読書

12月の読書メーター読んだ本の数:11読んだページ数:2710エヴリデイ (Sunnyside Books)の感想これ以上孤独な人生があるだろうか。もし、世界中Aのような存在なら、Aは人生を謳歌しただろうに。(そこに私のようなのが紛れ込んだら異分子としてきっと恐ろし…

11月の読書

11月の読書メーター読んだ本の数:15読んだページ数:3832ふたりの世界 2 バリケードの恋愛の感想様々な考え方、立場の人たちが愛し合う二人を取り囲む。毎日のように誰かが殺される。人びとは異常な日々に慣れてしまう。けれども、明日殺されるのは自分のよ…

10月の読書

10月の読書メーター読んだ本の数:11読んだページ数:2542東西ベルリン動物園大戦争の感想動物園の動物と人々を巡るこぼれ話には笑みがこぼれる。政治や社会情勢からもっとも遠いように見えてど真ん中の動物園を仲立ちにして、東西の人びとの暮らしは興味深…

9月の読書

9月の読書メーター読んだ本の数:12読んだページ数:2789ペドロの作文の感想軍事独裁政権下のチリ。ある日、9歳のペドロたちの教室に軍人がやってきて『わが家の夜のすごしかた』という題で作文を書くようにという。上手に書けたらメダルをやろうと。ここか…

8月の読書

8月の読書メーター読んだ本の数:9読んだページ数:2333満ちみてる生の感想赤ちゃん誕生までの家族の物語。ジョンは父の息子であり妻の夫でありそれ以上になれなかった。その彼が、妻と父の間をころげまわりながら少しずつ父親になる準備が整っていく。心に…

7月の読書

7月の読書メーター読んだ本の数:7読んだページ数:1375雨はコーラがのめない (新潮文庫)の感想http://d.hatena.ne.jp/kohitujipatapon/20180727/p1読了日:07月27日 著者:江國 香織文字の消息の感想http://d.hatena.ne.jp/kohitujipatapon/20180724/p1読了…

6月の読書

6月の読書メーター読んだ本の数:9読んだページ数:1551ジュディ・モード、大学にいく!―ジュディ・モードとなかまたち〈8〉の感想大学ってどんなところ?大学生ってどんなふうに毎日を過ごしているの?大学生のクロエに算数を教わりに行ったジュディは大学に…

5月の読書

5月の読書メーター読んだ本の数:8読んだページ数:2161明るい夜に出かけての感想タイトルの「明るい夜」ってなんだろう。「明るさを求める気持ちは、すでに、きっと暗い。でも、その暗さを心に抱える人を俺は少し信じる。そんな蛾のようなヤツらなら、通じ…

4月の読書

4月の読書メーター読んだ本の数:11読んだページ数:2485ファミリー・ライフ (新潮クレスト・ブックス)の感想家のなかに、兄がいる。意識のない兄が。ときにユーモアさえ交えて描写されるその存在は、ずーんと重たい。鬱陶しくて愛しい。だけど、現実と自身…

3月の読書

3月の読書メーター読んだ本の数:8読んだページ数:1737父の生きる (光文社文庫)の感想伊藤比呂美さんと父との壮絶な三年半。それなのに、その奥深くに、何かゆったりとした明るいものを感じる。逝くものと残されるものとがともにあたる灯り。二つの大きな川…

2月の読書

2月の読書メーター読んだ本の数:7読んだページ数:1774あさがくるまえにの感想嘗て、『トムは真夜中の庭で』で、13番目の時計のチャイムが特別な時間の訪れを告げたように、いま、「まじない」のような言葉が特別の一日の始まりを告げる。雪に覆われた町は…

1月の読書

1月の読書メーター読んだ本の数:7読んだページ数:2030飛び込み台の女王 (STAMP BOOKS)の感想子どもたちは、ときには仲間の不調を喜び、好調を嫉妬する。それを醜いと思うナージャを幼ないと思うのは残酷だけど、この道を真剣に進むなら、結局、自分はたっ…