今月の読書(2015年)

12月の読書

2015年12月の読書メーター読んだ本の数:12冊読んだページ数:3112ページナイス数:231ナイス村の生きものたちの感想どこにでもいるおなじみな生き物の話だから、生きもののことを語れば、自然に人の暮らしについて語ることになる。素朴で働き者の村の人びと…

11月の読書

2015年11月の読書メーター読んだ本の数:9冊読んだページ数:2089ページ忘れられた巨人の感想忘れの霧に包まれた旅は頼りなくて、この本を読む私もまた霧の中を手さぐりでさまよっているような気持になる。忘れさせられることで保たれる平安は本当に平安なの…

10月の読書

2015年10月の読書メーター読んだ本の数:16冊読んだページ数:3957ページ走れ、風のようにの感想人の都合で運命に翻弄される犬が、その都度、信頼できる飼い主に巡り合えたのは幸運というよりも、彼の気だての良さのせいだろう。動物が人に与えてくれる力は…

9月の読書

2015年9月の読書メーター読んだ本の数:14冊読んだページ数:3167ページむだ話、薬にまさる (大人の本棚)の感想ゆっくりと暮らす定年退職後の著者の暮らし。ときどき皮肉な文章にむむっとすることもあるけれど、おおむね、人の良さそうなご隠居さんの顔が思…

8月の読書

2015年8月の読書メーター読んだ本の数:11冊読んだページ数:2205ページ夜が来るとの感想なぜそそれを手放すか、なぜそれ以上追及しないのか、とイライラしながら、記憶も気力も曖昧、散漫になっていく老女の心情が、こちらの気力をも削りとっていくようだ。…

7月の読書

2015年7月の読書メーター読んだ本の数:11冊読んだページ数:2648ページ深呼吸の必要の感想 「どこかへ何かをしにゆくことはできても、歩くことをたのしむために歩くこと。それがなかなかにできない」(『散歩』)私は、この本のなかを散歩したかった。散歩だ…

6月の読書

2015年6月の読書メーター読んだ本の数:9冊読んだページ数:2098ページひみつの白い石の感想特別の石。秘密の冒険。サーカスが来ている。夜の闇の中を自転車で駆け抜ける。菩提樹の木の上が約束の場所。子どもたちは裸足だ(何も起こらなくても、一日じゅう…

五月の読書

2015年5月の読書メーター読んだ本の数:9冊読んだページ数:2073ページリンドグレーンと少女サラ――秘密の往復書簡の感想サラの手紙を読んでいると、その奔放な自由さに目が眩む。その感性がとらえた言葉たちに魅せられる。まるで一つの完成した(野性味あふ…

4月の読書

2015年4月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:463ページパパがサーカスと行っちゃった (児童図書館・絵本の部屋)の感想「どうしてかな、今朝、パパから聞いたときの方が、わくわくした気がする」「そして、さいごにやったことがいちばんかっこ…

3月の読書

2015年3月の読書メーター読んだ本の数:9冊読んだページ数:1770ページ舟を編むの感想多くの人たちが様々な方向からかかわりつつ、少しずつ舟の形が現れてくるのを見ているのは楽しいものだ。そして、辞書は美しかった。美しい、と思うのは、ここまでに関わ…

2月の読書

2015年2月の読書メーター読んだ本の数:11冊読んだページ数:2556ページ犬が星見た―ロシア旅行 (中公文庫)の感想「やいポチ」など言うような奴は怪獣かと思うが、実はかわいらしい男の子。(となりのますだくん』思いだして)。おかげで私も男の子たちに出会…

1月の読書

2015年1月の読書メーター読んだ本の数:12冊読んだページ数:2484ページブロード街の12日間の感想現実に起こった出来事、実在した人びと。その間に、作者によって送り出された人々。そこにミステリが立ち上がり、冒険が始まる。人びとは命を与えられ、古のロ…