『ジュディ・モード、大学にいく! (ジュディ・モードと仲間たち8』 メーガンマクドナルド,/ピーターレイノルズ



小学三年生のジュディが大学に行くことになった!
あるとき、ジュディたち三年T組の担任トッド先生が「もっといい先生になるために勉強し」に行ってしまった。
それで新しい先生、オクマン先生がジュディたちを見てくれることになったのだけれど、ご褒美と罰とで子どもたちのやる気を引き出そうとするオクマン先生のやり方に、ジュディは、たちまちふきげんモード。
先生は両親にあてて「ジュディには勉強の手助けが必要です」なんて手紙を書いてしまった。
でも、それがよかった。
だって、当分、学校が終わってから、大学生のクロエに、大学で算数を教わることになったのだから。
大学はステキな所。クロエはステキなお姉さん。そして、クロエに教わる算数は、分数もグラフも多角形も、ちょっと楽しい。
まずは、大学のカフェテリアでコーヒー…ではなくてココアを呑みながら、ボードゲームをしながらの勉強なのだ。


大学ってどんなところ? 大学生ってどんなふうに毎日を過ごしているの?
この本は小学生のためのキャンパスガイドみたいだ。ジュディじゃなくても、大学に夢中になってしまう。
ジュディは、のめりこむとトコトン!の人。 それも外側から入る!の人。
まずはファッション、しゃべり方、それから部屋の模様替えを始めた。大学ふうに。
小学校のランチタイムや授業中に、大学体験の薀蓄話をとうとうと語り始めて、まわりのみんなを辟易とさせるし。
両親は「おとうさん、おかあさん」ではなくて、「リチャードとケイト」になっちゃうし。
オモディクラブのテントでは、にわかにヨガ教室みたいなのが始まってるし。
たちまち、「大学かぶれ」とレッテルを張られて、友だちは遠ざかってしまう。
でも、お話はとびきりの嬉しい結末を用意している。どうしてそうなったのかな、といえば・・・
認めてもらえるってうれしい!


そして、本を読み終えたところで、再び巻頭の「この本に出てくる人たち(=登場人物紹介)」を見る。
毎回趣向の違うこのページ、今回のテーマはきっと「大学生モード」だ!