『ジュディ・モードのビッグな夏休み (ジュディ・モードと仲間たち10）』 メーガンマクドナルド／ピーターレイノルズ

ジュディ・モードのビッグな夏休み (ジュディ・モードとなかまたち 10)

夏休みが始まった！
オモディクラブのみんなと一緒にサイコーの夏休みを過ごすため、ジュディが作ったのが「たいくつをふっとばせ！　夏休みのチャレンジ表」。
いろいろスリルのあることにチャレンジしよう、チャレンジごとにポイントをつけて、獲得ポイント数を競おう、というゲームである。

仲間のロッキーは、この夏サーカスキャンプに参加して、綱渡りや、人をのこぎりで半分に切るマジックの練習などで、どんどんポイントを増やしていく。
エイミーはママとボルネオに旅行中である。こちらもサメと泳いだりしながら着々とポイントを増やしているのであった。
一方、言い出しっぺのジュディは……
おじいちゃんとおばあちゃんの引越しの手伝いにパパとママがいってしまって、ジュディ姉弟は、オパールおばさんと一緒に留守番をしなければならなくなってしまったのだ。夏休みというのに！

それでも、最悪の夏休みになんかしないぞ、といろいろチャレンジしてみる。
ジェットコースターに乗りに行ったり、恐い映画を観に行ったり、墓場でピクニックの予定をたてたり、幻の怪物ビッグフットを探しにいったり……
でも、どれもことごとくうまくいかない。
ジュディの計画に一役買ってくれたのが、ゲリラ・アーティストのオパールおばさんだけれど、おかげで、計画は狂いまくり。
スリルとサスペンスの果てにマイナスポイントばかりを積み上げてしまう。

でも、それ、ほんとにサイアクだった？
計画どおりに事がはこばないおかげで、ジュディの毎日は、思いがけない冒険の連続。
いつもと同じ家、同じ町で、こんなに波乱万丈を経験できちゃうってすごくない？

そのうえ、冒険の合間には、トッド先生探し、というお楽しみがある。
じつは、夏休みの間、担任のトッド先生は、町の中でアルバイトをするのである。
先生、夏休みにアルバイトしちゃうのかと、びっくりした。
「なんのアルバイトをするか、わかる子はいるかな？」「ヒントは……おお、つめたい。ぶるぶる」
ヒントをたよりに、ジュディたちは、町の中で先生ではないトッド先生をさがすのだ。先生はどこで何をしているのかな？
先生（をおやすみしている先生）も子どもたちも、一緒に楽しんでいるような感じが、いいな。
なんてオープンなんだろう。

ところでジュディ、来年の夏は、ほんとにオパールおばさんと一緒にパリに行くのかな？　
どんな夏になるんだろ。いつかそのお話、聞かせてね。