福音館の絵本や童話の人気者たちを、おもちゃに作ってしまおう、というハウツー本である。ふんだんなカラー写真を添えたていねいな作り方と、もちろん型紙もついている。
子どもが小さいとき、この本には、いろいろとお世話になりました。
いまは、ただ図鑑のように眺めているだけだけれど、それだって楽しい。
『エルマーのぼうけん』のりゅうのぬいぐるみは、青いフェルトと黄色い細リボンをたくさん使う。作り方は簡単だけれど、不器用なわたしには、黄色いリボンを青いボディに等間隔に巻いていくのが、骨でした。
『ぐりとぐら』の手袋人形は、ちょっとアレンジ(と言うか、むしろ簡単にして)胴体は、手袋の形を残して指人形にしたてた。
『ラチとらいおん』のらいおんのマスコットは、幼稚園に通い始めたばかりの内弁慶さんのお守りにと、子どもの通園かばんにつけました。
『あおい目のこねこ』のまくら、段ボールで作る、とびだす『しょうぼうじどうしゃ じぷた』、大きな『おだんごぱん』のぬいぐるみ(!)、『宝島』のトランクにはもちろん宝の地図を入れて……まだまだ。本のなかの「おもちゃ」は、全部で14種類もあるのだ。
ページをめくっているうちに、久しぶりに何か作りたくなってきた。