4月の読書

4月の読書メーター
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飛ぶ教室第57号 (【特集】1ダースの超短編)飛ぶ教室第57号 (【特集】1ダースの超短編)感想
特集「1ダースの超短編」を読む。 12人の作家による「くすっと笑える。背筋が凍る。こころ揺さぶられる。どこかヘンテコ。いろんな自分に出会う、12の短いお話」(メモ:飛ぶ教室のなかの飛ぶ教室!)
読了日:04月27日 著者:安東 みきえ,岩佐 めぐみ,大前 粟生,石川 宏千花,高畠 じゅん子,少年 アヤ,いとう みく,最果 タヒ,こだま,滝口 悠生,朽木 祥,町田 康,小手鞠 るい,昼田 弥子,ヨシタケ シンスケ
クネレルのサマーキャンプクネレルのサマーキャンプ感想
死を意識して読めば、かえって生がたちあがってくるような気がする。『トビアを撃つ』のトビアはそれでも生きぬいた。『善意の標的』を死なせることはできなかった。『子宮』は命から切り離されても手を触れることのできないところに行ってしまってもやっぱり美しかった。『パイプ』の世界の憐みに呼びかける。ねえ戻っておいでよ。
読了日:04月24日 著者:エトガル・ケレット
ミッテランの帽子 (新潮クレスト・ブックス)ミッテランの帽子 (新潮クレスト・ブックス)感想
わたしが思い浮かべたのは民話「わらしべ長者」。もし帽子に心があるならば(あるような気がしてきた)次々に人の頭から頭を渡っていきながら、その人の運命が違う方向に開かれていくのを眺めて、とても楽しかったことだろう。物語には、ふつふつと湧き上がってくるような活気がある。その中で帽子がくるくると踊っているような印象だ。
読了日:04月20日 著者:アントワーヌ ローラン
みすず 2019年 04 月号 [雑誌]みすず 2019年 04 月号 [雑誌]感想
「戦争と児童文学6 国家と民族のはざまで生きる人々『象使いティンの戦争』」(繁内理恵)を読む。恐ろしいのは、人間が変わっていくこと。ジャングルで、地獄で。信頼できるものはひとつもないのだ(自分自身さえ)ということを否が応でも意識させられたこと。しかも、ここで語られているのは大人ではなく子どもなのだ。
読了日:04月18日 著者: 
ウィンクルさんとかもめ (大型絵本)ウィンクルさんとかもめ (大型絵本)感想
この絵本のなかのおじさんたちもおばさんたちも表情がいい。彼ら彼女らのなかには、元気な子どもが入っているに違いないと思うような無邪気な表情が素敵。伸びやかな線、多色使いだけれど深みがある一段抑えたような渋めの明るさが心地よい。のびやかな水平線。かもめたちの白い色が、星みたいにきらめいている。
読了日:04月15日 著者:エリザベス・ローズ

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