8月の読書

8月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2333

満ちみてる生満ちみてる生感想
赤ちゃん誕生までの家族の物語。ジョンは父の息子であり妻の夫でありそれ以上になれなかった。その彼が、妻と父の間をころげまわりながら少しずつ父親になる準備が整っていく。心に残っているのはジョンの父の暖炉づくり。笑わされたが、大きな暖炉は家庭の礎、父のおおらかな願い。たくさん笑った後で静かに満ちてくるものを大切に味わうhttp://d.hatena.ne.jp/kohitujipatapon/20180830/p1

読了日:08月30日 著者:ジョン・ファンテ
ナチスに挑戦した少年たち (児童単行本)ナチスに挑戦した少年たち (児童単行本)感想
ドイツ占領下のデンマークで、ナチスに立ち向かった少年たち。実話であるから、彼らの一途さ、無鉄砲さ、自信、彼らのまぶしいほどの若さが、そして正義感が、恐ろしくて仕方がなかった。それでは、いったいどうしたらよかったのだろう。それもわからないのだけれど。他のメンバーたちの声が聞きたいと強く思っていた。もうできないが。
http://d.hatena.ne.jp/kohitujipatapon/20180825/p1

読了日:08月25日 著者:フィリップ フーズ
ディビザデロ通り (新潮クレスト・ブックス)ディビザデロ通り (新潮クレスト・ブックス)感想
(再読)
読了日:08月23日 著者:マイケル オンダーチェ
人形の旅立ち (福音館創作童話シリーズ)人形の旅立ち (福音館創作童話シリーズ)感想
儚い命の同志(どし)と同志とは、互いに気にかけ、支えあいながら生きていく。この世に浮遊する不思議を思って読んでいたが、心に残るのはこの世に足つけた人々の繋がりだった。http://d.hatena.ne.jp/kohitujipatapon/20180820/p1


読了日:08月20日 著者:長谷川 摂子
スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編 (新潮文庫)スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編 (新潮文庫)感想
ゴーディが鹿を見る場面が心に残っている。鹿との出会いを思い出し「人生のトラブルに出会ったとき、ほとんどなすすべもなく、あのひとときに帰っている」との言葉は、この旅そのものへの思いであるはずだし、他の三人にとっても同様だっただろう。後に起こったことを変えることができなくても、この特別の数日間があってよかった。http://d.hatena.ne.jp/kohitujipatapon/20180819/p1


読了日:08月19日 著者:スティーヴン・キング
ジュディ・モード、探偵になる! (ジュディ・モードとなかまたち)ジュディ・モード、探偵になる! (ジュディ・モードとなかまたち)感想
『少女探偵ナンシー・ドルー』に憧れるジュディ・モード、探偵グッズをリュックに詰めて今回は探偵モードなのだ。行方不明の警察犬見習いチップ君を探してジュディ・モード探偵事務所が立ち上がる。チップくんはみつかるのかな? 
http://d.hatena.ne.jp/kohitujipatapon/20180816/p1

読了日:08月16日 著者:メーガン マクドナルド
みすず 2018年 08 月号 [雑誌]みすず 2018年 08 月号 [雑誌]感想
連載『戦争と児童文学3 空爆と暴力と少年たち』(繁内理恵)を読む。副題:『ロバート・ウェストール 顔の見えない戦争のはじまり』自分が持っている正義感が、状況によって別のものに変質していくことの恐ろしさ。その恐ろしさに閉ざされたままにならないために微かに見える「もしかしたら」「あるいは」の存在は大きい。http://d.hatena.ne.jp/kohitujipatapon/20180815/p1

読了日:08月15日 著者:
少年が来る (新しい韓国の文学)少年が来る (新しい韓国の文学)感想
これだけの暴力にさらされながら、怨み、憎しみという言葉はない。「死なないで。死なないでください」「誰も私の弟をこれ以上冒涜できないように…」誰かに向けて発された言葉であるのに、言葉を発した当人自身に向けての呼びかけのように感じる。亡くなった人から生き延びたひとへの呼びかけであるようにも感じる。
http://d.hatena.ne.jp/kohitujipatapon/20180807/p1
読了日:08月07日 著者:ハン ガン
ブレイスブリッジ邸 (岩波文庫)ブレイスブリッジ邸 (岩波文庫)感想
邸に長逗留しながら、周りの人や出来事を書き留めていく。長閑で心地よい。最後に「私」は、好ましく思うあれこれがまもなく跡形もなく消えていくだろうと惜しむ。人びとや動物たちが織り成す日常が、風景となって遠ざかっていくよう。 http://d.hatena.ne.jp/kohitujipatapon/20180803/p1
読了日:08月03日 著者:アーヴィング

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