4月の読書

2015年4月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:463ページ

パパがサーカスと行っちゃった (児童図書館・絵本の部屋)パパがサーカスと行っちゃった (児童図書館・絵本の部屋)感想
「どうしてかな、今朝、パパから聞いたときの方が、わくわくした気がする」「そして、さいごにやったことがいちばんかっこよかった」が、幸せな気持ちにしてくれた。最後の家族の光景が素敵だな。一人のわくわくが家族全体に広がっていくようで楽しかった。だから「どうしてかな(本物のサーカスを見に行ったときより)この本を読んだときのほうが、わくわくした」と言いたい。
読了日:4月30日 著者:エットガールキャロット
突然ノックの音が (新潮クレスト・ブックス)突然ノックの音が (新潮クレスト・ブックス)感想
どこにでもいそうな普通の人たち、私自身でもあるかもしれないし、隣人でもあるかもしれない人たちの日常が描かれる。日常? このグロテスクでへんてこりんな世界が? そう、普通の人の日常は本当はこんなにグロテスクでへんてこりんなのだ、きっと。くすっと笑ったり、どきっとしたりしながら、行間に隠れた寂しい誰か、臆病な誰かに向かって手を伸ばしたくなったりしている。
読了日:4月21日 著者:エトガルケレット
彼の名はヤン彼の名はヤン感想
こういう物語が生まれる国の深みに圧倒される。読みながら、よく似た過去を持つ私たちの悔いは誓いはどこかズレてはいなかっただろうか、と考えていた。私たちは自身を人類というより大きな集団の罪にすり替えて罪悪感を薄めてこなかったか。そもそも「私たち」という実態のない集団の一部であろうとし、ぬくぬくと暮らしてきたのは「ヤン以前」のレギーネに似た「私」だった。
読了日:4月12日 著者:イリーナコルシュノフ

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