『ジュディ・モード、未来をうらなう! (ジュディ・モードと仲間たち4)』 メーガン・マクドナルド

ジュディ・モード、未来をうらなう! (ジュディ・モードとなかまたち)

ジュディ・モード、未来をうらなう! (ジュディ・モードとなかまたち)


ジュディ・モードは、コーンフレークを七杯も食べて、おまけの「モード・リング」を手に入れます。
モード・リング! 指輪のわっかにかっこいい石がついていて、指にはめるとその時の気分(モード)によって石の色が変わるのです。
実はこれ、トッド先生の言う通り、「体の温度が変わると、このまんなかにある『液晶』の色も変わる」しくみになっているのですが、時には、科学的に説明してしまったらつまらないような気がするものってありませんか。
そうして、学校に持っていってみんなに見せたくなったり、この指輪をはめることで特別な力を持ったつもりになったり。
ときには、ちっとも嫌な気分じゃないのに、「ふきげんモード」の色が出てしまったために、ふきげんになれるような事態をさがしにいく、という頓珍漢なことをしたりもするのが、ジュディらしいかも。
すっかり預言者気取りのジュディだけれど、やっぱり未来はわからないほうが楽しい。
ジュディが描きだしていく未来の計画が素敵。小学三年生、やりたいことはいっぱい。みんな叶うといいね。


「訳者あとがき」のなかに、挿し絵を描いているピーター・レイノルズさんのこんな言葉が紹介されていました。
「ジュディは、わたしの生活の大きな部分を占めるようになりました。ときどき、ジュディがとなりに住んでいるんじゃないかと思うぐらいです」
ほんとにそうなのだ。ジュディがとてもいきいきしていて、近くにいそうな気がしてきます。