Here Lies the Librarian

Here Lies the Librarian (Thorndike Press Large Print Literacy Bridge Series) / Richard Peck


14歳でさっさと学校をやめて兄貴Jakeのガレージで働くことを決めた。自動車の修理を請け負いながら、County Fairのdirt-track raceにhomemade modelの自動車で出場しようとするJakeの夢を分け合った。PeeweeことEleanorは、実は女の子。(全く気がつかなかった。突然、“But you’re a girl.”ってせりふが出てきて、目が覚めた。)

アメリカの古きよき時代。のどかな田舎町。
町にたったひとつしかない図書館の存亡をからめながら、少女が自分の夢をみつけるまでを描く。

兄妹を囲む多彩で個性的な脇役たち。
よき隣人Colnel Hazelrigg(過去の夢のなかに生きる退役軍人)と口数の少ない妻・・・実はこんなに温かな秘密があったのだ、と後で知る。
にくき敵役のKirbys。あまりにベタで笑える。月みて"Kirby's moon"って・・・どんな月?
Eleanorに大きな影響を与えることになるチャーミングで賢い四人の大学生。

   >・・・But I looked out for Irean especially.
    Before I’d met her,all I’d ever been Jake’s shadow.

そして、アメリカの田舎ののどかな風景や出来事。この雰囲気がほのぼのとして、とてもいいのです。そしてあちこちに仕込まれたユーモアも。
Caunty feirのレースの実況の場面は夢中で読んだ。その緊迫感に息詰めて。

   >And it strauck me that this was just exactly the way I wanted to live my whole life.
    So I went into the world,・・・・・・

そして、1914年の物語の最後をかざる1978年の新聞記事。そうか、そういうことになったのか。このからっとさわやかで温かなラストシーンはすてき。