『雲の飼い方  渡辺わらん

理科研究部の実験が大失敗。そのときぼくの前に現れたあいつ。蜘蛛ではなくて雲。生きている(?)雲といっしょに暮らすことなったぼくのお話。

先に読み終わった娘が、
「今どのへん読んでる? ああ、そこか、そのあとねえ」
とうるさい、うるさい。
「泣くと小さい雨が降るところがかわいいんだよ」
「いたずらっ子なんだよねえ。」
「最後? うん、お母さんの予想通りになるんだけど・・・でもねっ!優秀になるんだよ、この雲は。」
う、うるさい・・・

雲といっしょに暮らす、というだけで、わくわくします。
でも、はじめのうちは、「これ、犬や猫といっしょに暮らす話ではどうしていけないの?」と思ってしまいました。(小いちごが目を三角にしておこりそう。「雲だからかわいいのっ」)
でも、だんだん生きた雲の秘密がわかってきて・・・
しんみりとして、それから・・・希望は未来に託しましょう。
でも。
あのエピローグ、わたしは、いらないんじゃないかなあ、と思ってしまいました。
子どもの本だもの、その後のことは、自分自分が大人になってからのお楽しみでもいいんじゃないかなあ、なんて。

おお~い、雲。お前は今どこにいるんだあい!―な・ん・て♪