『町かどのジム』  ファージョン

先に読了した小いちごに勧められて読みました。

町かどのポストの脇のみかん箱に腰掛けて、年取ったジム(むかしは船乗りだった)が、デリー少年に語った不思議な冒険物語の数々。


★次女の読書中のつぶやき
うちの近くにジムがいたらいいのに。わたしもお話してもらいたいなあ。海に連れてってあげられたらいいのに。
一番好きな話は「ぺンギンのフリップ」。フリップ、かわいいよう。
「男の子のパイ」の話もおもしろかったな。このあと、パンとベーコンの畑の大きなからすも、きっと男の子用の餌場を作ったと思う。そこには、パンとベーコンがぶらさげてあるんだよ。
この本ね、最後がすごくいいんだよ。この本ほしいなあ。ね、買おう?(図書館で借りたので)


不思議で、おかしくて、でも、とても暖かい話の数々。
老人(と呼ぶには若々しい魂)ジムと 少年デリーの 心の通い合い。なんて心豊かな二人だろう。
小いちご推奨の「ペンギンのフリップ」いいお話だった。でも、私が好きなのは「九ばんめの波」。
最後の一番大きな波を収めジムを救うため、タラが使った奥の手(?)がなんともユーモラスで、素敵だ。タラへのさよならのキスもいいね。
そして、本当に最後の章がいい。暖かく、幸せな気持ちで読み終えさせてくれてありがとう、という気持ちでした。