『フルリーナと山の鳥』 ゼリーナ・ヘンツ文 アロワ・カリジェ

「小さい牛追い」を読んでいたら、この絵本を読みたくなりました。

村の家を離れて夏を山の夏小屋で過ごす一家。
牛やヤギを放牧し、干草を刈り取るために。

カリジェの素朴で美しい絵が、私たちに山の生活を伝えてくれる。

これはスイスの本だけど、ノールウェイの牛飼いオーラたちの生活もこんなふうであったろう、と想像します。

逃がした鳥を探していたフルリーナが水晶をみつけるところ。
山を去る日、フルリーナが逃がした鳥が、別れをつげに来るところ。
幼い日の子どもたちの大好きな場面でした。

山の上の清らかな風が吹き抜けていくような絵本です。