だって春だもん

だって春だもんだって春だもん
小寺卓矢 写真・文
アリス館


春が少しずつ近づいてくるのを感じたら、少し息を詰めて、耳をすまして、静かにしていよう。
春が近づいてくるのを見逃さないように、聞き逃さないように。


こんなに小さな小さなものたちが、ささやかに生きているものたちが、一番最初に春を知る。
だからわたしも謙虚になって、素直になって、じっとして、春がやってくるのを感じていよう。

喜びがだんだん満ちてきて、いっぱいになるまで。

うふふ、
木の芽がばんざいしているよ。