まるごと一冊!東京の地名の由来

まるごと一冊! 東京の地名の由来

まるごと一冊! 東京の地名の由来


東京のガイドブックは数々あれど、地名の由来が入り口になっているのが新鮮だった。
その土地の名前の由来…そう、ね。言われてみれば、確かに気になる。
たとえば、日本全国、どこの市町村にもあるような地名、
難しすぎて読めない漢字の地名、
これは判じ物か、と思うような不思議な読みの地名・・・
なぜ、いつ、そのような地名になったんですか?
この本のタイトルを目にした瞬間
あ、わたし、こんな本がほしかったんだ、と思ったのでした。


大きすぎず小さすぎず、軽いのです。
持ち歩くにはちょうど良いサイズ。
「これを持って散歩しておいで」と誘いかける。
楽しいね、地名の由来を尋ねる散策。


例えば、喜久井町
「あの」文豪の家紋がそのまま町の名前になったという。
なぜならば…との説明に、ほぉーっ。
すぐにぴんとくる近代文学に詳しい方もいそう。


例えば、八王子市。
この文字を見ても、当たり前に「はちおうじ、でしょ、それが何?」としか感じない自分であったことがちょっと寂しい。
この本で、八王子市の由来を読み、初めて、気をつけて文字を見た。
八人の王子!だ・・・
史実+民話を町の名前が語っていたのですね。
民話好きとしては、興味津津。
ここで紹介された由来の物語はざっくりとしたものです。
(何しろ、こんなに小さい本のなかに、「東京都内の全62市町村」を網羅!」なのだから)
だから、調べました。
八王子市のホームページに詳しい由来の物語が載っていました^^


この本は、その地名の由来を知る、入り口なのだ、と思います。
興味を持てたなら、この先に分け入ってどんどん入っていきなさい、という。
わたしの住んでいるあたりの地名の由来などもね、「聞いて聞いて」と語りたくなる。
調べてみたら、さらに思いがけない発見もあるかもしれない。
そんなことを思いながら、楽しんだ本。
豊富な写真やコラムなどで道草しながら。