- 作者: 武田邦彦
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2011/08/11
- メディア: 文庫
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原発の問題(御自身のブログ記事に加筆したもの)により大きくページを割きつつ、食品リサイクル、ゴミ問題、ダイオキシン、
と、合わせて四つの問題について、切り込みます。
いずれも、もし武田先生のお話が本当であるなら、わたしは今までいったい何をしていたんだ?とぼーぜんとなる。
早春のあの日以来、続いている不調や不安は、
原発のせい、というよりも、裏切られ続けている、という感覚の方が大きいのです。
これまでだって、うすうすと感じていましたさ。だけどこんなにむき出しの騙しにあったのは初めてです。
でも、今さら驚くことではなかったのですね。
驚くことではないのに驚いているのは、私もいけないのでした。
「マスコミのウソを信じるのは、まじめな人」と武田先生は言われます。
「善人が、悪人の味方をする」ともいわれます。
先生は気配りされて、「まじめ」「善人」という言葉を使っているけれど、つまり「単純」ということなのだろう。
深く物を考えないで、目立つものしか見ない、信じない、
単純だから(そして、まじめで善人だから)突っ走ってしまう。
そのために、どうなったか・・・ああ、考えるのも怖ろしい。
まず学ばなくてはいけない、先入観を持たずに。あらゆる角度から。そこだなあ。
強い力、大きな声に出会ったら、その力についていく方が楽だ、聞いているだけの方が楽だ。
でも、学ばないつけも考えないつけも、必ずついてくる。
そのつけを払わされるのは自分だけではない、たくさんの人々。
そのなかに自分の守りたい人も確実に含まれていることを忘れてはいけない、と思う。