エリザベスは本の虫

エリザベスは本の虫エリザベスは本の虫
サラ・スチュワート 文
デイビッド・スモール
福本友美子 訳
アスラン書房
★★★★


絵本です♪
エリザベス・ブラウンの一途な本読み人生のあれやこれやのすさまじいまでのエピソードに圧倒され、「ひえ〜」と声を上げたくなります。
でも、ひそかに「あ、これ、わかるな」「いっしょいっしょ♪」と思うことがちらりほらり。(正直言って、あの本だらけの環境はかなーり羨ましいです)
この絵本で本の虫占い(?)とかできそう。この絵本の何ページ分「わかる」とか「経験ある」と思いましたか、って感じで。

エリザベスの本の虫ぶりに呆れて、本好きさんへの皮肉かしら、と一瞬思ったりしたのですが、
読み返してみれば、どのエピソードにも、作者からエリザベスへの温かなまなざしが注がれているのを感じるのです。愛されるべきエリザベス。
そして、まあっ!!
ラストの決断に呆然アゼン。そして、わあ、何と見事な、と感動!
ごめんなさい、ごめんなさい。皮肉か、なんて思ったこと。
真の本読みの心の広さ!
エリザベスの“本の虫”加減は、とっくのむかしに、そんじょそこらの本好きなんか超越しているのでした。
エリザベスの本への愛は囚われない。こんなにも自由で大きいのです。
ああ、到底かなわない。ええ、足元にも及びませんとも。わたしなんて、ああ、まだまだ本好きのひよっこだなあ。
エリザベス・ブラウン。ステキすぎます。最高に素敵な、素晴らしい人。

献辞。  >実在の
      メアリー・エリザベス・ブラウン
      図書館員、読書家、友人
      1920−1991
      に捧げる

この本、は作者から、類まれなお友だちへの尊敬と愛情の篭った贈り物だったのですね。

見返しの本本本・・・本! うう〜ん、たまらない。こんな場面にどきどきわくわくしながら、わたし、これからも本好きでいたいと思います。
だって、私の趣味は読書です♪もの。