生きもののヘンな顔

生きもののヘンな顔

生きもののヘンな顔


生きものじゃなくても、点(?)が三つがあれば、人の顔に見えてしまう。
建物だって、人の顔に見えるし、壁や天井の沁みも人の顔に見えたりする。
そうして、いざ顔だと思った瞬間から、その表情を読みとろうと思っている。
人の顔であるからには、何かその顔に感情の片鱗が見えるはずじゃないの。
笑った顔や怒った顔、泣いている顔・・・


もともとちゃんと目も口もそろった生きものなら、話は早いのよ。
ことにこの本の表紙ったら、正面向きの顔のオンバレードだもの、なんというインパクトの強さだろう。
生きもの本来のありさまとしてではなくて、どの顔も、人の顔の人の表情としてのインパクトなのです。
ああ、でも、それは、彼らとしては、はなはだ迷惑かもしれないね。
そんなつもりじゃないのに、人の表情になぞらえられるなんて。


たとえば・・・
p9のスパイクヘッドキリギリス。
あっかんべえ。こんな顔で威嚇してるって言われたってね。喜んでるようには見えないけれど、こちらを笑わせたくてこんな顔?
p16のアマガエルの仲間。
彼はきっと悟りの境地。この慈悲深そうな微笑み、拝みたくなるなあ。
p45のミミヒダハゲワシ
マントを広げた全身のパフォーマンスが素敵? このひょうひょうとした表情がたまりませんでした。


昆虫、両生類、鳥、哺乳類、魚類・・・ありとあらゆる生きものたちの中から、ここぞという瞬間のベストショットです。
笑ってる? ちがいます、怒ってるんですよー、力いっぱい。
童顔? 大きなお世話ですっ!
ふふふ、ごめんねー。


なかには、自然界で彼らに出くわしたら、思わずすくんでしまうかもしれない、ちょっとアブナイ皆さんも、
こうしてアップの写真で集合すれば、みんなそろってひょうきん者に見えてくる。