もっとおいしく、もっと知りたい やさい

もっとおいしく、もっと知りたい やさい

もっとおいしく、もっと知りたい やさい


現在日本には150種類以上の野菜があり、それぞれの品種数は、なかには100品種を越えるものもあるそうです。
毎日、必ず食べている野菜。
いろいろな色の、いろいろな形の、いろいろな味の、食感の、野菜。
野菜のことをもっと知りたい、でも、そうはいっても、一体何を知りたい? 具体的に?
うーん・・・そうねえ。
なんでも? ^^
とりあえず私の知らないこと?^^
生半可に知っていることをもっと深く?^^
知りたいことはいっぱいあると思うんだけど、具体的に何をって言われてもねえ^^
そんなわたしにとって「こんな本がほしかった」という本を手にいれました。


この本は、植物としての野菜の図鑑であり、
野菜の歴史・地理のコラムであり、
野菜の綺麗な写真集であり、
食品成分表であり、
効用の早見表であり、
レシピ本でもあり・・・・
いろいろなマメ知識が、まんべんなく、ちまちまと・・・なんでもありの本なのでした。
大丈夫、野菜のことならどーんとお任せください、とキリリと胸を張るこの本は、ほんとに頼もしい。


一番参考にしたいのは、それぞれの野菜の「調理法」のコーナーです。
決して難しい料理が載っているわけではありません。
ササッと作れそうで、簡単なのに、ちょっとだけおしゃれかも。
何よりもその野菜の魅力、美味しさと栄養と個性とをたっぷりと味わえるように、
その野菜らしさをしっかり堪能できるメニューになっているのです。
たとえば、さつまいもで作るあぶらげもち。見た目もかわいい。
厚切りトマトがまぶしいドリア。
気になるのが、「たまねぎマーマレード」・・・これがたまねぎなの?と驚く味だそうです。


子どものころ、辞書や百科事典を読むのが好きだった。
ランダムにぱっと開いたページの、項目を読む。
思いがけない言葉や出来事に出会ったり、不思議な方向に繋がっていったり、
へえーーっと唸ったり・・・
辞書を読むのってほんとに楽しいんです。
そういうことが好きな人、いますよね? 仲間ですよね?
それなら、この本、一緒に楽しみましょうよ。
「何かのために」という目的もなく、あてずっぽうにページを開いて、そこにいる野菜に出会うのがいいみたい。
あっちからこっちからの野菜の話を読んでいるうちに、添えられた写真の野菜たちが、なんとなく誇らしげに見えてくる。


白状しますね。
この本をいただいて・・・実はまだ全部読んでいないんです。
四方八方に広がる野菜の世界を数日で読破なんて無理です。そして、それが嬉しいのです。
時々ぱらぱらと拾い読みをしながら、それでもまだまだ未読のコーナーがあっちにこっちに残っているのが嬉しいのだ。