『ジュディ・モード地球をすくう!(ジュディ・モードと仲間たち3)』 メーガン・マクドナルド

ジュディ・モード、地球をすくう! (ジュディ・モードとなかまたち)

ジュディ・モード、地球をすくう! (ジュディ・モードとなかまたち)


「ジュデイ・モードは最初から地球をすくおうと思っていたわけではありませんでした」
という書き出しから始まるのだから、わくわくしてしまう。
ちょっとワイルドな女の子ジュディ・モード、いよいよ地球をすくうのか!
どうやって?
そこは小学三年生ですからね。そして、三年生にだって地球のためにできることがあるんだよ、というドット先生の環境問題の話から始まるのだとしたら、正直「なあんだ」と思いませんか?
でも、考えてみれば、SFチックな大冒険がジュディたちの物語に似合うはずもないのです。
そして、日常のどうってことない毎日のなかで、サイテイの「ふきげんモード」から最高モードに変わってしまうとき、その間には大冒険があるのだ。


今回の「大冒険」も楽しませてもらったとも。
熱帯のホエザルのなきまねをしたくなる事態になったり、
ジュディの家の大きな木が「ルナ二世」と呼ばれることになったり、
オモディクラブ(シリーズ一巻参照、である)解散かも?という話になったり。
そして、弟スティンクの存在がほんとうにいい。ジュディとスティンクの会話を読んでいるとおもわず吹き出さずにはいられないのだ。


これはおまけ?かな?
このシリーズ、各巻の巻頭に、作者メーガン・マンドナルドさんと挿画家ピーター・レイノルズさんの献辞が載っているのですが、今回のピーター・レイノルズさんの献辞はとびきり素敵でした。
「よい物語が地球をすくうと信じている全図書館員へ」