『のっぽのサラ』 パトリシア・マクラクラン (再読)

 

 サラはメイン州の海辺の町から、パパが出した花嫁募集の新聞広告を見てやってきた。
海辺の町から、大草原へ。
絵本『人生の最初の思い出』を読み、この本を思い出し、再読したくなった。
『人生の……』の「わたし」は両親とともに大草原から海辺の町へ引っ越していく。
サラはその逆コースになる。
だけど、故郷の海を恋しがるサラの思いは、『人生の……』の「わたし」の、愛する故郷への思いと重なる。
そうか。
この物語は、海からやってきたサラが、大草原に、どうやって海を持ってきたか、という話でもあったのだ。