おどりトラ―韓国・朝鮮の昔話 (こどものとも世界昔ばなしの旅)
- 作者: 金森襄作,鄭〓香
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1997/11/15
- メディア: 大型本
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表紙のトラの、このイカレタ表情をみてごらん。
これが主人公なんです・・・
遠くの山奥に、沢山のトラが住んでいました。
なかでも「おどりトラ」とよばれるトラは、ひまさえあれば、おどりばかりおどっているというおどり好き。
みんなで獲物を追っている最中でさえ、思わず踊り出してしまうものだから、大切な獲物の鳥を逃がしてしまいます。
とうとう、仲間たちから、山を追いだされてしまったおどりトラ、反省しておどりを自粛しましょう、とはならないのが素敵です。
その反対。
いっしょうけんめいおどりの腕を磨いて、不思議な力をもつようにさえなり、人々に神様のおつかい、と呼ばれます。
そうして、ある日、このおどりトラ、仲間のところへ凱旋いたします。
気のいい仲間は、かつてのいざこざを忘れ、おおよろこびで迎えるのです。さてさて……
ゆるやかに、おおらかに、次の展開はどうなるのかな、とワクワクしながらページをめくります。
おどるってすてき。
困ったことがおこったとしても、なんとかなるさ。
ウルロォーン、ウルロォーン。と、トラは吠えるのです。お囃子みたいで、楽しいな。