8月の読書

8月の読書メーター
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カーネーション (くもんの児童文学)カーネーション (くもんの児童文学)感想
母が子を憎む理由があるなら、父が本当に身勝手で要領だけで生きている人であるなら、あるいは、すっぱりと、虐待と断言できるなら…そうしたら、こんがらがった糸のこんがらがった形が見えるかも。見えれば、ほどくための糸口をさがすことができるかもしれない。「あたしは幸せになる」「幸せになることを放棄すること。それは罪だ」という言葉は、作者の強い願いのようだ。



読了日:08月30日 著者:いとう みく,酒井 駒子
知らなかった、ぼくらの戦争知らなかった、ぼくらの戦争感想
政府にとって、国民は、道具、消耗品に過ぎなかったということが、敵の存在よりも、ずっと、おそろしかった。戦勝国の政府も、敗戦国の政府も、なんてよく似ているのだろう。戦争が終わり、黒く塗られた教科書について、「不都合な記述を読めなくして、つじつまが合わない話を消し去り、ごまかしてストーリーを無理やりつなげるというやり方だ」との言葉が心に残る。
読了日:08月25日 著者:アーサー ビナード

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