12月に一年間を振り返り、一年の前半はなんて遠いのだろう、と思うのは毎年のことなのだれど、今年は特に、前半と後半、まるでオセロの盤上の駒が一気にひっくりかえったようでした。
前半が本当に遠い昔のようで、あの本この本を読んでいたころが懐かしく思えます。
『半分のぼった黄色い太陽』や、『チボー家の人々』を少しずつ読み進めていたのは、今年だったんだ・・・
『光のうつしえ』 朽木祥 『昔日の客』 関口良夫 『半分のぼった黄色い太陽』 チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ 『マルセロ・イン・ザ・リアル・ワールド』フランシスコ・X.ストーク |
ほかには・・・
いつかは、と願っていた『チボー家の人々』13巻(ロジェ・マルタン・デュ・ガール)と、『即興詩人』(森鴎外 訳)をとうとう読破できたことが思い出に残っています。
それから、石井桃子さんのエッセイ『家と庭と犬とねこ』をきっかけに、懐かしい絵本や児童書(『小さい牛追い』ハムズン、『少女ソフィアの夏』ヤンソン、『町かどのジム』ファージョンなど)をまとめて再読したことも楽しかったです。
減る一方の読書量です。それでも、楽しんで本を読めることを幸福に感じています。
来年、読書を楽しめる年でありますように。
今年もいろいろお世話になり、ありがとうございました。好きな本の話ができる友人に恵まれたことを感謝しています。来年もどうぞよろしくお願いします。