11月の読書

2013年11月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:510ページ

月刊 たくさんのふしぎ 2013年 12月号 [雑誌]月刊 たくさんのふしぎ 2013年 12月号 [雑誌]感想
繊細で臆病なスズメのくらしを追いかけて、スズメのくらしに深入りする、こんなにたくさんの写真。その時間と労力を思います。スズメについて、なんてまあ、知らないことだらけ。なんてまあ無関心だったことだろう。すぐ手に届くところにあっても、見ようとしなければ何も見えない、知ろうとしなければ何も知らない。しみじみと感じています。
読了日:11月16日 著者:
ユニコーン―ジョルジュ・サンドの遺言ユニコーン―ジョルジュ・サンドの遺言感想
二次元のタピスリーに空間が与えられ、世界にぐいっと引き込まれるこの感じ。ああ、『楽園のカンヴァス』での体験とよく似ている。このようにして出会ったタピスリー、忘れられるわけがない。さらに錚々たる文豪、芸術家の名前。わくわくする。しかし、いきなり、夢から目覚めさせられたような読後感。この先にはどんな世界が広がっているのだろう。先を楽しみに待とう。
読了日:11月15日 著者:原田マハ
絵合せ (講談社文芸文庫)絵合せ (講談社文芸文庫)感想
家族の変容を前にして、穏やかな「清め」の儀式でもあるかのような絵合せ。家族それぞれの日々が丁寧につづられる。緩い歩調の足元を見つめながら、一歩一歩着実に歩いていく。その足取りのゆとりは、きっと現在・過去・未来を俯瞰する広く深いまなざしの末ではないだろうか。さややかな日常を味わいつつ、大きな懐に触っているような気がする。
読了日:11月7日 著者:庄野潤三

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