6月の読書

6月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:2936ページ

ムーミン谷の彗星 (ムーミン童話全集 1)ムーミン谷の彗星 (ムーミン童話全集 1)
地球が真っ黒になって、海がひあがって、地球が亡くなってしまいそうな時に、大切なものは・・・たぶん今も大切なものなのです。最後の日に大切に思えないものは、たぶん今だって必要ないのかもしれません。「僕のリストは、いつでもできるよ。ハーモニカが、星三つだ。」
読了日:06月28日 著者:トーベ・ヤンソン
放射能汚染から命を守る最強の知恵―玄米、天然味噌、天然塩で長崎の爆心地でも生き残った70名放射能汚染から命を守る最強の知恵―玄米、天然味噌、天然塩で長崎の爆心地でも生き残った70名
玄米、天然味噌、天然塩。できることから少しずつ取り入れていけたらいいな。すぐにでも、何の準備もなく始められそうなのは、美味しいという感覚を大切にすること。精神的に満足する生き方を選択すること。
読了日:06月27日 著者:阿部 一理,堀田 忠弘
ジーノの家―イタリア10景ジーノの家―イタリア10景
副題はイタリア10景ですが、むしろイタリアの人々の心の10景、内田洋子さんが暮らしたあちこちの町や地方で出会った人々の物語です。普通の人が普通に生きてきて今ここにいる、そのことの不思議。そして、彼らの傍らにある「もの」たち。人の思いを映しながらも、黙って、ひたむきに、ただそこにあるそれらが愛おしく思えてきます。
読了日:06月25日 著者:内田 洋子
キミは知らないキミは知らない
パワーあふれる現代っ子が、因習的な価値観のなかにすっぱりわけいって、自分の未来を自由に堂々と掴み取ろうとする。彼女なりの新しい澄んだ目でみつめ、自分の頭で考えて、それを見据え、自分なりの価値観を撃ちたてようとする。それがとても清々しいです。
読了日:06月21日 著者:大崎 梢
サイのクララの大旅行―幻獣、18世紀ヨーロッパを行くサイのクララの大旅行―幻獣、18世紀ヨーロッパを行く
18世紀ヨーロッパの人々が、幻獣の実物を見てびっくりしているように、そのびっくりしている18世紀の人々の姿を、現代のわたしがこっちでびっくりして見ている。この時代そのものがまるごと「幻獣」のようで、怪しいこと、可笑しいこと、不思議なこと・・・新鮮なこと。
読了日:06月18日 著者:グリニス リドリー
ペンギン・ハイウェイペンギン・ハイウェイ
この本の雰囲気、世界観が素敵。子どもたちがひたすらな日々を過ごすうちに、気づいていく、近づいていく。その一歩一歩が好きなんだ。夏、子どもたちは成長する。いささかの成長痛を伴って。「ぼくらは遠くに来たねえ」まぶしくて、甘やかで、ホロ苦くて、せつなくて・・・わたしのはじめての森見さん本、大好きな本になりました。
読了日:06月16日 著者:森見 登美彦
ナージャ希望の村―チェルノブイリ、いのちの大地 (学研のノンフィクション)ナージャ希望の村―チェルノブイリ、いのちの大地 (学研のノンフィクション)
ナージャの村は地図から消え、二度と蘇ることはない。だけど、この村から最後にうまれでた命の名はナージャ=「希望」。この「希望」は健やかに育つ。私たちの国にもたくさんの「希望」がいる。この希望たちを全力で守らなければ、と思う。
読了日:06月13日 著者:本橋 成一
盗まれたコカ・コーラ伝説 (児童単行本)盗まれたコカ・コーラ伝説 (児童単行本)
絵に描いたようなかっこいい二人組の絵に描いたようなスリル満点の大冒険が楽しい。なんとも落ち着かない日々、鬱々とした梅雨空の下。こんな爽快な物語も良いな。
読了日:06月11日 著者:ブライアン・フォークナー
哲学者とオオカミ―愛・死・幸福についてのレッスン哲学者とオオカミ―愛・死・幸福についてのレッスン
オオカミとともに暮らすことはできないわたしに、著者はこの本を通して、その機会を与えてくれた。喪失の苦しみも分け与えてくれた。最悪のものから最高のものを生じさせることのできるわたしたちであることを信じたいと思うし、「最高の瞬間にあったときの自分」を忘れないようにしよう。最後の「新しい群れ」の話にしみじみと。
読了日:06月09日 著者:マーク ローランズ
幽霊船(魔法の本棚)幽霊船(魔法の本棚)
暗い背景の中に浮かび上がってくる宝石のような美しさの短編集でした。怖いというより滑稽味があります。可笑しいのだけれど、いろいろなものをあきらめていく悲しさや寂しさを含んでもいるようです。作者の不運な一生(巻末の小伝)を重ねてしまうから、余計にさびしく感じるのかもしれない。
読了日:06月06日 著者:リチャード ミドルトン
ビールと古本のプラハ (白水Uブックス―エッセイの小径)ビールと古本のプラハ (白水Uブックス―エッセイの小径)
万が一、チェコの人とお話する機会があったら「七段目のビール」について聞いてみたい。ほおーって感心してくれるかな。でもそのあとの会話が続かないだろうから、だめですね^^
読了日:06月02日 著者:千野 栄一
ねこに未来はない (角川文庫 緑 409-2)ねこに未来はない (角川文庫 緑 409-2)
誰かと暮らすという日常は、いなくなる日の覚悟を混ぜあわせること。たくさんの別れを超えてきた人の言葉は深くて大きいです。ささやかに書かれているけれど、圧倒されます。
読了日:06月01日 著者:長田 弘

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