戦争と平和(四)

戦争と平和〈4〉 (岩波文庫)

戦争と平和〈4〉 (岩波文庫)


第三部第一篇・第二篇。
物語の三分の二を読み終えました。
フランス軍はモスクワに迫る。戦争に対する蘊蓄話も増える。
このまま怒涛のように突き進んでいくのだろうか。どこへ向かうのだろうか。


戦争のなかで、人々の運命は激しく移り変わっていきます。
この巻で、ことに印象的だった人はマリアとアンドレイ。
父の死を迎えたマリア。思わぬ時に思わぬところで仇敵と遭遇したアンドレイ。
不思議なめぐりあわせのなかで、思いがけない自分の気持ちに気がつく。そして、わきあがってくるもの。
人の心ってなんて不思議なのだろう。


ところで、戦争を見に行く人がいる。
この場で感じるのはなんともいえない違和感だけど・・・
ピエールの揺らぎ・・・真剣なのだけど、その行動があまりに極端なので驚く。