2010年 今年のベスト

【2010年】
今年は「私のベスト4」になりました。
  『引き出しの中の家』 朽木祥
  『アメリカの61の風景』 長田洋
  『通訳ダニエル・シュタイン(上下)』 リュドミラ・ウリツカヤ
  『黄色い本』 高野文子

ほかには、アニカ・トール「ステフィとネッリの物語」、レイチェル・カーソン「われらをめぐる海」、ローレン・アイズリー「星投げ人」、杉みき子「小さな雪の町の物語」「小さな町の風景」、ロイド・ジョーンズ「ミスター・ピップ」、トーベ・ヤンソンムーミン谷の十一月」、太宰治「女生徒」・・・などが印象に残っています。
また、「ベスト」には入れなかったのですが、ル=グウィンの二つのシリーズ「ゲド戦記」「西の果ての年代記」、期待どおりのおもしろさでした。

最近は、片っ端から本を読み、一冊の本をじっくり読む、ということがなくなりました。大好きな本を読んでいる最中にも、新しい本に目がいって、「次はあれが読みたい、そのつぎは、あっち」と落ち着かない読書になっています。
ネットの情報を参考にして、図書館にフルにお世話になり、好きなだけ本が読めるのだから贅沢なのですが。
『ぺナック先生の愉快な読書法』で、寄宿学校生時代に「『戦争と平和』が三カ月ものあいだ寒さから守ってくれた」という話や、高野文子『黄色い本』で『チボー家の人々』を時間も心もかけて読む少女などに出会うと、こんな読み方がいつのまにかできなくなってしまったことがちょっとさびしいと思ったのでした。
じっくりと一冊の本を読む喜びをもう一度味わいたい、と思っています。
来年は、もうちょっと落ち着いて、わたしなりにですが、もっともっと大切に本が読めたらいいなあ、と思います。できるかな〜。(気持ちだけでも^^)

皆さんのご紹介はいつもチェックしています。ご紹介がなければ出会えなかった本がたくさんあります。今年もいろいろお世話になり、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
 
ここに立ち寄ってくださるかたたちにも、わたしにも、よい年がやってきますように。