まるまるまるのほん

まるまるまるのほん (単行本◆)まるまるまるのほん (単行本◆)
エルヴェ・テュレ
たにかわしゅんたろう 訳
ポプラ社


あちらこちらで、最近目にするこの絵本のレビューは、どれもどれも、とてもたのしそうなのに、
その楽しそうなところが謎で、なんなの、なんなの、どうなってるの、と興味津津だったんです。
どうも今までなかった絵本らしい。じゃないですか。
すごく楽しいらしい。じゃないですか。
大人も子どももついつい遊んでしまうらしい。じゃないですか。
仕掛け絵本なの?
仕掛け絵本なのかなあ。
でも今まであった仕掛け絵本とはまったく違うらしい。じゃないですか。


図書館に予約したら、あら、わりとすぐに借りられた。


あれ、思いのほか・・・重い。
と、この本を手に持った瞬間思ったのでした。
うん、重いぞ。この本、違うと思ったのよねー。やっぱり何かあるんだ。


↑わたしって暗示にかかりやすい(笑) それも自己暗示(笑)


楽しい。
楽しい、楽しい、楽しい。


一回(読み)おわったらもう一回。二回(読み)おわったらもう一回・・・


楽しい、楽しい、楽しい。
そして、美しい。


思わず、声をたてて笑いたくなってくる。うれしくなってくる。もう一回・・・ちゃんと最初から最後までやってみよ。


カバー裏の言葉は、
「これは、よむほんでは ありません。
まるで いきているような
まるを つかって あそぶ
まるっきり あたらしい
あそびの ほんです」


作者テュレさんのはしがきは
「ぼくは びっくりさせるのが だいすき。
だから この えほんにも たくさんの 「びっくり」を つめこんだよ。
たのしんでもらえると いいな。
どうだったか おしえてね」


この絵本をめくっていると、自然、顔がほころんできます。
右に左に、傾けたり、振ったりしているうちに、ついついにっこりしてしまいます。よ。
それは、確かです。
うふふ、こんなの、ありなのね。