2月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:3761ページ

となりのせきの ますだくん (えほんとなかよし)となりのせきの ますだくん (えほんとなかよし)
「あたまがいたいきがする。おなかがいたいきがする。ねつがあるようなきがする」・・・頑張ってこれから確定申告に行ってきます。どんなに嫌か(笑)
読了日:02月28日 著者:武田 美穂
殺人者の涙 (Y.A.Books)殺人者の涙 (Y.A.Books)
救いようのない人生に見えたのに、こんなにすばらしい種を眠らせていたなんて。・・・雪の日に読まれる詩、背をむけて流される涙、たくさんの本が詰まった本箱、初めて聞く音楽。死んだ子供達が訪れて野で共に遊ぶ朝、小さな針金で壁に彫って繰り返し書かれた名前、・・・蘇るひとつひとつの愛しい場面・・・
読了日:02月28日 著者:アン=ロール ボンドゥ
生きるとは、自分の物語をつくること生きるとは、自分の物語をつくること
改めて「続きはまた今度にしましょうか」という言葉をかみしめます。「続き」はずっとずっとわたしたちが生きていく限り続いていくのだと思う。わたしもこれからで会うたくさんの人といっしょに自分の物語を紡いでいきたい
読了日:02月26日 著者:小川 洋子,河合 隼雄
不運な女不運な女
意味もなくひたすら馬鹿馬鹿しいまでの日常を克明に叙述するばかり。・・・こんなふうに亡くなった人を悼む小説は初めて。冒頭の交差点に落ちている片方の靴がずっと目に焼きついて離れません
読了日:02月25日 著者:リチャード・ブローティガン
海に住む少女 (光文社古典新訳文庫)海に住む少女 (光文社古典新訳文庫)
どの物語でも大変静かに死を受け入れていることに不安になる。生は苦しみであり、死という解放に向かうための重荷のよう。この独特な透明感には惹かれます
読了日:02月23日 著者:シュペルヴィエル
わしといたずらキルディーンわしといたずらキルディーン
装丁も凝っている。クラシックな挿絵もきれい。一番最後に配された絵がいいな。今までの放逸な可愛さではない、気品を感じます
読了日:02月23日 著者:マリー女王
ナイフ投げ師ナイフ投げ師
究極のナイフ投げ師スティーブン・ミルハウザー。彼が今ふかぶかと華麗にお辞儀をして、舞台には紅のカーテンが下りる。そして、天井のすべての照明が点く。ほっとして、まわりを見回してしまう。ああ、現実世界に戻ってきた。「空とぶ絨毯」と「月の光」が好きです。
読了日:02月21日 著者:スティーブン ミルハウザー
サイン会はいかが?―成風堂書店事件メモ (ミステリ・フロンティア 32)サイン会はいかが?―成風堂書店事件メモ (ミステリ・フロンティア 32)
「ヤギさんの忘れもの」がよかった。本の最後にこのお話が置かれているのもいいな。それから、最近は数時間かけての本屋めぐり、なんていう贅沢はできなくなってしまいましたが、やはり、本屋さんに寄る、ということは心躍る体験です
読了日:02月20日 著者:大崎 梢
晩夏に捧ぐ<成風堂書店事件メモ・出張編> (ミステリ・フロンティア)晩夏に捧ぐ<成風堂書店事件メモ・出張編> (ミステリ・フロンティア)
書店「まるう堂」がいい。杏子の「棚が話しかけてきますね」という言葉がいい
読了日:02月19日 著者:大崎 梢
配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)配達あかずきん (ミステリ・フロンティア)
どの短編もおもしろく読んだが、付録の(?)の書店員さんの座談会もよかった。
読了日:02月16日 著者:大崎 梢
悪者は夜やってくる悪者は夜やってくる
子どものころ、学校の帰り道、友だちとお話を作りながら帰ったことを思い出した。ひとりが少し話して、続きはもうひとり、そしてもうひとり、また最初にもどって・・・どんなお話が生まれたのかまるっきり覚えていないけれど、ぐるぐるとお話を続けあい、語り合った帰り道のわくわくがなつかしい。
読了日:02月15日 著者:マーガレット・マーヒー
ペニーさんと動物家族ペニーさんと動物家族
いい家族だなあ。大好き。
読了日:02月15日 著者:マリー・ホール エッツ
ペニーさんペニーさん
陽だまりのような温かさ。着ている上着のとれたボタンのかわりに安全ピンで留めているペニーさんに和んでしまう
読了日:02月13日 著者:マリー・ホール エッツ
小さな手袋 (1976年)小さな手袋 (1976年)
旧漢字旧仮名遣いで、庭木、本、仕事、文壇知己の消息、旅先や出先あるいは居酒屋で見たり聞いたことなどまさにとりとめなく書き散らすように綴られたこの文集は、エッセイというより随筆、と呼びたい・・・「徒然なるままに」という言葉がとても似合う本。古めかしく、のんびりとして、脈絡もなく、でもその文章はそこはかとなくおかしくて、しみいるようなやさしさを感じる。
読了日:02月13日 著者:小沼 丹
ルウとおじいちゃんルウとおじいちゃん
常識的な大人としては、ルウの大胆な行動はいちいちぎょっとさせられ、危なっかしくて見ていられないのですが、純粋にひたむきにおじいちゃんを思う心に打たれます。たとえ一言も喋らないおじいちゃんであっても敬意を持って接する大学生のヤスミナやホームレスのププたちが印象的でした。
読了日:02月11日 著者:クレール・クレマン
私たちがやったこと (新潮文庫)私たちがやったこと (新潮文庫)
表題作は、最初の一文から腰がひける。美しく楽しいラブストーリーではないのね。シュールで皮肉で、ブラックなお伽噺のよう。正直よくわからなくて未消化な作品が多かった。「体の贈物」のイメージとあまりに違うのでびっくり。
読了日:02月10日 著者:レベッカ ブラウン
アルネの遺品 新潮クレスト・ブックスアルネの遺品 新潮クレスト・ブックス
豊かな感受性を持った稀有な魂、その一面ものすごく不器用でもある・・・そんな人間がこの世に生きていくことはそんなにも難しいことなのか、でもそう言ってしまうのはあまりに残酷ではないか。彼自身にとっても、周りの人間達にとっても。在りし日のアルネの日々に散りばめられたなんと美しい風景
読了日:02月07日 著者:ジークフリート・レンツ
おやすみ、かけすおやすみ、かけす
暗いバックにえんぴつでさらっと描かれた絵は、眠いぼうやの目に映るぼんやりとした世界のよう。
読了日:02月04日 著者:マリー・ホール エッツ
フングリコングリ―図工室のおはなし会フングリコングリ―図工室のおはなし会
・・・そんなこと絶対おこりっこないんだけれど、なんとなくありそう、あるんじゃないかな、そして、ほんとにあったらいいな
読了日:02月04日 著者:岡田 淳
猫を抱いて象と泳ぐ猫を抱いて象と泳ぐ
彼が盤下で奏でる音楽の音色が冴え渡り、その名声が大きくなればなるほど、彼は小さくなっていく。彼の小ささが愛しくて、その小さな身体の中に広がる無限の宇宙が神々しくて。小さな身体で大きな宇宙を抱くその謙虚さがまぶしくて・・・「深海」「盤下にもぐる」・・・常に死を見つめ続けるからこそ、束の間の生が、闇の中で輝きまさる。
読了日:02月02日 著者:小川 洋子
詩のすきなコウモリの話詩のすきなコウモリの話
目覚めたときに彼が一番最初にうたう詩はなんだろう。物語も美しいが、訳がまたとっても美しい
読了日:02月01日 著者:ランダル・ジャレル

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