夜のスイッチ レイ・ブラッドベリ マデリン・ゲキエア 絵 北山克彦 訳 晶文社 ★★★ |
その男の子は暗い夜が嫌いです。
男の子は一晩中部屋の明かりを灯しています。灯かりを消すスイッチが嫌いです。
ある晩、男の子の窓辺に1人の女の子が訪ねてきて言いました。
>「わたしが<夜>にひきあわせてあげる」
これがブラッドベリの「夜」。温かくて、懐が深い。闇は怖いものではありません。
少女ダークが見せる夜の、なんて楽しいことでしょう。そして、何よりも、なんと美しいこと。
考え方を切り替えることで、今まで見ようとしなかった別の面があることに気づくのです。
今は、長い夜の季節。
だけど、この季節に、夜のいろいろな顔が見られますように。
闇が深くなれば深くなるほどに輝きまさるたくさんの星が見られるかもしれない。