The Secret Dreamworld of a Shopholic

The Secret Dreamworld of a Shopholic / Sophie Kinsella(著) / Black Swan


お買い物大好きなRebeccaは、銀行やカード会社からの督促には、愛想よく微笑んで嘘に嘘を重ねて逃げ回る。そしてひたすらお買い物。
とりあえず、今だけ、その場をしのげればなんとかなるさ、気分が悪くなることは考えない、と暢気に楽天的。
彼女だって、本当は思うのだ。なんとかしなくては、節約して、サイドビジネスでお金を作らなければ、と。だけど、なんとなくうまくいかない(そのイージーな性格が一番の問題)、そして、ついつい衝動買いはおさまらない。おかげで、借金はますます増える一方。
そんな彼女の仕事は、実は、金融ジャーナリストだというのだから、笑える。

しかし、なんというやつだ。このどうしようもない考えの甘さ、浅はかさ、意志は弱いし、絶望的なまでの楽天主義にはまったくイライラさせられた。なんだか自分のよわーい部分を誇張して見せられているようで、おかしいんだけれど、笑いきれない。

だけど、なぜ主人公はこんなに魅力的なのか?
ハチャメチャなこと繰り返して何も学習してない愚かなやつではないか?
でも、この子、実はすごくお人よしなのだ。そして、プライドも高い。それなりのポリシーがあるし、なんといってもどんなトラブルの渦中でも金に関してだけは人に泣きつかないところが見事だ。
だから、なんだかほうっておけないんだよね。

ああ、Rebecca、こんなことしていていいの? 逃げ回っていたらいつかは捕まるよ。
――ほら、だから言わないことはない。
い、いや、なぜか違う方向から活路が開けた? 
・・・でもこれで、あたらしいRebeccaになるのか?まじめなRebecca?えーそれはあまりにつまらないな、やっぱり、滅茶苦茶楽天的でお気楽な彼女が私も好きなのです。
…あーらまあ、やっぱりだ〜。…懲りないヒトね。まったく・・・

それにしても何故君はもてる?それも資産家ばかりに。