Mr.Putter & Tabby Pour the Tea

Mr.Putter & Tabby Pour the Tea / Cynthia Rylant (著), Arthur Howard (絵)  / Harcourt Childrens Books


シンシア・ライラントの絵本。
ひとりで暮らすPutterさんがいっしょにお茶を飲み、物語を話して聞かせる相棒の猫を探します。これは猫のTabbyとの出会いの物語。
Putterさんが選んだ猫は、年とっていて、やせていて、少し耳が遠い猫でした。
Putterさんがこの猫を気に入ったのは、自分も年とっていて、やせていて、少し耳が遠かったからです。
ここのところ、好きです。彼がほしかったのはペットではなくて、ともに暮す相棒だったんです…

二人の暮らし方が素敵です。
おしつけあわない、猫は猫らしく、人間は人間らしく、お互いの人格(?)を認め合いながらの共同生活。この心地よさ。そして、ともにいることの幸せ。本当にすてきなコンビ。
ラストシーンの「each other」で、胸がいっぱいになってしまいます。
相手がそこに存在することのよろこびが、ジワーッと沁みてきます。

絵の中のPutterさんとTabbyがいいんです。Putterさんはかわいらしく(本当にかわいいのです!)、Tabbyは飄々と大人っぽい、いや、猫らしい感じで、ほんとにいい感じの二人なのです。
大好きな絵本になりました。