The Five People You Meet In Heaven

The Five People You Meet In Heaven / Mitch Albom(著) / hyperion


主人公Eddieは、遊園地でメインテナンスの仕事をしている孤独な老人。自分の人生にはなんの意味もないと感じている。
ところが、83歳の誕生日に、遊園地の事故から、ある少女を守ろうとして、命を落としてしまう。
天国へ行ったEddieは、そこで、自分の人生の節目に大きな影響を与えた五人の人物に出会い、彼らとの会話によって、詰まらない人生だと思っていた自分の人生が大きな意味あるものだったと気がつく、という物語。

今まで自分が信じていたものに、違う角度からスポットライトをあてれば、まったく違う見え方になるはず。意味のない人生などないのだと信じることが出来れば、と思う、生きているうちに。今このときに。
小難しい啓蒙書(?)は苦手だけれど、こんな形で、優しく厳しく自分の考え方をちょっと変えてみたら違った見え方があるかもしれないよ、と感じさせてくれるのがいいかも。
最後の“Home"という言葉に深い安らぎを感じるのは、Eddieとともに5つのlessonを通して彼の人生を振り返ることができたから。
邦訳「天国の五人」というタイトルで出ている。

語彙力がないために、読むのが大変でした。
ことに、フィリピンでの戦時中の場面では、Eddieたちが敵の捕虜になっている、という状況を全く理解していなかった。
敵兵Crazy One〜Fourまでは、無口で冷酷ではあるが、Eddieたちの戦友であると思って読んでいた。そして、みんなで苦しい行軍を乗り越えているのだと思っていた。
なんか可笑しいなあ、と思い始めたのは、Crazy Oneが病気で倒れた戦友の頭を吹っ飛ばした時だった。
5ページくらいさかのぼって読み直して、ようやく自分の誤りに気がつく始末。Eddieたちは“hands on their heads”で歩かされている描写を発見。あらら、ちゃんと書いてあるじゃないの。
…ということで四苦八苦しながら読み終えました。