おふろ

おふろ

おふろ


図書館の蔵書検索、「おふろ」でさがしたら、216件もでてきちゃいました。
絵本だけでも、「おふろ」を題材にした本はどどーっとあります。


だって、おふろっていいですよね。
きれいになって、ぽかぽか温まって、解放されて、くつろいで、ゆったりして、それから、想像の世界が広がるんです。


さて、おふろに入ったら、


>「や、こんばんは、おまちしてました」
 あかいネクタイのおとこのひとがぼくをまっていた。


だなんて、とんでもないお話です。


おふろがどこか異次元の世界の入り口なのかな、と思ったら、
お風呂の中から、かめやかばやくじらが出てくる「おふろだいすき」(松岡享子/林明子 福音館)を思い出しました。
うちの子は小さいとき、この本が大好きでした。そして、おふろが大好きでした。
ここから、のびやかで楽しい想像の世界が広がるのに対して、


出久根育さんのこの「おふろ」という本は、想像の世界にしても、かなり、こわいです。
そして、とてもエネルギッシュです。シュールで、怪しげで、危なくて、・・・訳がわからないけど、おかしいのです。
そして、テンポが早くて、余分な説明なし。
えーっ、何がおこっているんだろう、と思う間に、はい、おしまい。
…自分の体が半分、絵本の世界にさらわれてしまった。という印象。


わたしは、最後に出てきた9125日もお風呂の中にはいっているおじいさんとおばあさんが一番こわかった。
こんなの読んで寝たら、夢にでてきそう。
こんな夢に、どっぷり漬かったらこわいけど、ちょっとのぞいてみたいです。