『ディキンソン詩集 ―アメリカの詩人選(3)― 』 亀井俊介編

絵本「エミリー」(マイケル・ビダード文バーバラクーニー絵)が好きです。詩人エミリー・ディケンソンとひとりの少女の短くて、でもとても深い交流を描いた本です。

自分の家から一歩も出ようとしなかった詩人エミリー・ディケンソン。その作品の多くは彼女の死後に発見されたものだったという。
エミリー・ディケンソンの詩を読んでみたいと思っていました。

この本は、右のページに原文を、左のページに日本語訳を載せてあります。
 
原文に照らし合わせることができるのは(ほんとうは読めなくても)うれしいです。

     教会へ通って安息日を守る人がいます――

  教会へ通って安息日を守る人がいます――
  わたくしは守ります、家にいて――
  ボボリンクが聖歌隊員――
  果樹園が、ドームです――

     良い法衣を着て安息日を守る人がいます――
  わたくしは翼をつけるだけ――
  礼拝式のため、鐘を鳴らす代わりに、
  わが愛らしい堂守は――囀ります。

  神さまが説教します、有名な牧師さまです――
  ご法話は決して長くありません、
  だからやっとのことで天国へ、行き着く代わりに――
  わたくしははじめから、通い続けているのです。