今月の読書(2021年)

12月の読書

12月の読書メーター読んだ本の数:18読んだページ数:5427楽園のむこうがわの感想左右のページの二人のタイプの違う青年の家づくり。左ページの物語だけなら、森のはずれに小さな家が建つ、心楽しい絵本と思ったはず。右ページの物語だけなら、一つの町はこ…

11月の読書

11月の読書メーター読んだ本の数:18読んだページ数:4048アヒル命名会議の感想名前には、名前から連想するイメージがついてくる。名付けたり、名前を呼んだりするとき、そのつもりがあってもなくても、名前といっしょにあるイメージも思い浮かべている。与…

10月の読書

10月の読書メーター読んだ本の数:19読んだページ数:4500すべての雑貨の感想雑貨って何なのだろう。最後のエッセイ『落葉』で、過去の旅の中で感じたいくつものむなしさが、影法師になって、ときどき著者の前に顔を出す、という。「(そのむなしさは)古い…

9月の読書

9月の読書メーター読んだ本の数:23読んだページ数:6196天皇の逝く国で[増補版] (始まりの本)の感想いったいこの本、三十年前の出来事を書いているのだろうか。起きた事件や波及していくあれこれは、まるでついこの間、見聞きしたことのようだ。軍歌をがな…

8月の読書

8月の読書メーター読んだ本の数:24読んだページ数:6110鏡の花 (集英社文庫)の感想どんな出来事に遭遇しても、この人ならやはり、こんなふうに考えるだろう、こんなふうに行動するだろう。何がおきてもおきなくても、変わりないのは、その人がその人である…

7月の読書

7月の読書メーター読んだ本の数:18読んだページ数:4359シカゴ育ち (白水Uブックス 143 海外小説の誘惑)の感想訳者あとがきによれば、ニューヨークの愛称がビッグアップルであるように、シカゴといえばウィンディシティ、風の街なのだそうだ。風。この短編…

6月の読書

6月の読書メーター読んだ本の数:17読んだページ数:5107ウィリアム・モリス通信 (大人の本棚)の感想この本はやさしい入門書ではなくて、ウィリアム・モリスの業績や評価など、ある程度は知っていることが前提で、そのうえでの「とは、いっても」の先から始…

5月の読書

5月の読書メーター読んだ本の数:16読んだページ数:4987ベルリンは晴れているか (単行本)の感想現在進行形の物語の間に、アウグステの生い立ちの日々、幕間が挟みこまれる。幕間によって現在の物語が浮き出てくる感じ。一方で、わかっていたはずのことがわ…

4月の読書

4月の読書メーター読んだ本の数:18読んだページ数:4260くらやみきんしの国の感想この絵本のなかで起こっていることは、めずらしいことでもなくて、私たちの間でもよく起きていることではないか。「けれども こくみんは だいじんたちが おもうほど おろかで…

3月の読書

3月の読書メーター読んだ本の数:18読んだページ数:4914ダーウィンの「種の起源」: はじめての進化論の感想とても美しい絵本。絵も色も、そして文章も。読んでいると自分が、先祖たちからの奇跡のバトンを引き継いできた、奇跡の存在に思える。遠い過去から…

2月の読書

2月の読書メーター読んだ本の数:15読んだページ数:4229ぼくとベルさん 友だちは発明王 (わたしたちの本棚)の感想興味があっても手を出す前に、おまえには無理だと決めつける。大人たちの偏見、差別は、エディへの愛情、善意から出ている。それが、悪意から…

1月の読書

1月の読書メーター読んだ本の数:22読んだページ数:5730蜜のように甘くの感想選んだこと、選ばなかった事。喪失と獲得。幸せと不幸せ。成功と不成功。反対言葉のようなどちらも、本当はそんなに変わらないのかもしれない、と思い始める。大切なことは、そん…