2006-07-21から1日間の記事一覧

『ぼくらのサイテーの夏』 笹生陽子

長い夏休みに、少年たちが成長する物語はたくさんあるけれど、この物語は、特に冒険があるわけではありません。長きに渡る「何にも無し」が子供を成長させることもあるんだなあ…。 「階段落ち」という危険なゲームをやった罰則で夏休み中のプール掃除を命じ…

『七つの季節に』 斉藤洋

はじめ、斉藤洋さんが自分の若い日々を振り返ったエッセイ集だと思って読んでいました。はとを飼う少年、三ツ矢サイダー、田舎の街路灯に飛んでくるカブトムシ…ちょっと懐かしい日本の風景もそこで暮らす人々もリアルで、ああいたいた、こんな人たち、と思う…